歴史あるお寺の知られざる日常や修行のこと、歴史を綴った「お寺の365日」シリーズ。
巻中のカラーページでは仏像や当麻曼荼羅、行事や景観の写真を掲載しています。
真言宗と浄土宗が同居する寺院、
ご本尊「綴織當麻曼荼羅」、練供養、
中将姫のお写経、称讃浄土教、
陀羅尼助、役行者、聖徳太子…
當麻寺は見どころが多いのはもちろんであるが、
それにもましてたいへんわかりにくい寺ではないかと思う。
長い歴史の中でいろいろな変遷があり、
お寺のご本尊が仏像ではなく曼荼羅であったり、
お寺の中にまたお寺があって、真言宗と浄土宗が同居していたりもする。
いまだ解明されていない謎も多い。
知れば知るほど、調べれば調べるほど、
よけいに文章としてはまとまらなくなるのではないかと思う。
とりあえずは「當麻寺の365日」という本のタイトルにあわせて、
當麻寺に伝わる伝統行事を追いながら日々のつれづれや
伝え聞いたことなどを書き連ねていくことにするので、
よろしければお付きあい願えればありがたいと思う。
ご住職より
【著者プロフィール】
當麻寺中之坊 貫主/松村 實昭(じっしょう)
1972年奈良県生まれ。當麻寺中之坊貫主。同志社大学文学部卒業後、高野山専修学院で四度加行を成満し、1997年、當麻寺松室院住職・中之坊副住職に就任。2009年より現職。伝統の「當麻曼荼羅絵解き」を口伝継承し、中之坊客殿の他、大本山総持寺・国立劇場など各地で口演布教を行う。2005年、當麻曼荼羅写仏道場を開設、出張教室も開催するなど、宗教体験として行う写仏の指導者でもある。
【メディアで紹介されました】
Yahoo!ニュース(奈良新聞DIGITAL)寺の歴史と謎に迫る シリーズ第5弾「当麻寺の365日」発売 貫主・松村さん「ぜひ寺にも足を運んでみて」
【書籍データ】
「中将姫の寺 當麻寺の365日」
2025年3月 初版第一刷発行
著者 當麻寺中之坊 貫主/松村實昭(じっしょう)
判型 A5判並製 208ページ(カラー16ページ)
定価 1,800円(税抜)