学生時代の友人と数十年ぶりに一緒に過ごす夏休みは高知への旅です。宿泊は「OMO7高知(おも) by 星野リゾート」(以下、OMO7高知)!「OMO」は、星野リゾートが全国に展開する「テンションあがる『街ナカ』ホテル」です。2024年6月にリニューアルオープンしたOMO7高知は、ご当地のもてなし「おきゃく文化」を体現する楽宴(らくえん)を体験できると知り訪ねました。
高知市内観光にも便利なOMO7高知
OMO7高知があるのは、JR高知駅から南西にある堀川沿いです。駅から路面電車「とさでん」と徒歩で約20分、車なら6分ほど。「高知よさこい情報交流館」や「はりまや橋」はOMO7高知からは徒歩圏内で、少し足をのばして「高知城」へ出かけても、とさでんに乗車すれば最寄りの菜園場町駅から徒歩5分足らずで帰れる便利な場所です。
OMO7高知の中は別世界
台風10号が迫る中、エイ!ヤァ!と決行した旅。突然降りだす大粒の雨や、木々が大きく揺れる風の中、16時半頃ホテルに到着です。チェックイン手続きを済ませ、滞在着とアメニティをチョイスして部屋へ。サンダルを脱いで素足になると、移動の緊張感がスルスルとほどけてゆきます。
今回の部屋は「うたげツインルーム」。ベッドの間にはまんまるの座卓にソファータイプのクッションが用意されています。同じ部屋でありながら、なんとなくベッドが独立しているかのようなゆるい距離感に「ほっ!」。
「おきゃく文化」に大満足!
17時からの「えいとこ全部わかるがで、土佐のおきゃく講座」に参加すべく、OMOベースへ。スタッフさんの滑らかな土佐弁を交えた講座は、楽しく、面白く、「なるほど!」と心に入り込んできます。わずか30分ほどの講座でしたが、お座敷唄が頭の中で心地よく「べろべろの~神様は~」とリフレイン。
ディナービュッフェまで少し時間があります。おきゃく講座のスタッフさんに教えていただいた地酒を扱う酒屋さんをGo-KINJO Mapでチェックすると、OMO7高知のすぐそば!
傘もささずに出掛けられるほどの距離です。お店の方に丁寧にお酒の説明をしていただき、高知県外では手に入らないという地酒を購入。
部屋に戻って、おしゃべりしていると、あっという間にディナータイムです。19時にOMOダイニングへ。スタッフさんから藁焼き鰹やローストビーフ、芋けんぴのパフェなどの説明を受けた後、座席に案内していただきます。
ズラリと並ぶ郷土料理を、あれこれ迷いながら自分だけの皿鉢料理に仕上げて、一次会の始まりです。自分のお皿の料理をつつきながら、視線は友人のお皿へ。「それどこにあったの?次いただこう!」「これもおいしかったよ!」と、料理の話題で盛り上がります。
「もう食べられないけど、スイーツは別腹!」と、席を何度立ったでしょうか…。
大盛り上がりの「よさこい楽宴LIVE」
食事が終わるころ、OMOベースの観客席には鳴子が用意され、オリジナルよさこい踊りショー「よさこい楽宴LIVE」の準備が整っています。開始時刻の21時前には、宿泊客がズラリと座り「今か今か」と、ステージへ熱気を送っています。
始めから賑やかなよさこい踊りが始まるのかと思いきや、照明が落とされ、1人の踊り子さんが高知の民謡「よさこい節」に合わせた日本舞踊です。静かで艶やかな演舞にうっとり。
土佐弁のトークに、よさこい鳴子踊りレクチャー、一部のお客さんもステージに上がり、踊り子も観客も一体となって会場のテンションは、どんどん上がっていきます。
踊り子さんの華やかな衣装に加え、迫力のOMO7高知オリジナル演舞に観客はヒートアップ!鳴子を鳴らす手が止まりません。
今年の夏は、お祭りも花火も見に行くことができませんでしたが、「よさこい楽宴LIVE」で夏の締めくくりができた感じです。
21時半、興奮冷めやらぬ中、OMOベースで予約していた「酔っちょれセット」をいただいて部屋に戻ります。
お部屋で二次会を始める前に、大浴場「トサノユ」で今日一日の疲れを癒します。フラフのタイル壁画を眺めながらの湯浴みで、リセット!
さぁ、二次会開始です。お箸を持つ手も、杯を持つ手も、おしゃべりも止まりません。昔話や噂話、近況報告の合間に「おいしいね」も入り、どんどん夜は更けていきました。
OMO7高知だけで、高知旅を満喫してしまった!
早く目が覚めたので、大浴場「トサノユ」へ。今度は露天風呂で土佐の風景をめでつつのんびり湯浴みです。大粒の雨の雫が庭園の草花を一層、生き生きと見せてくれて、雨降り旅をステキな思い出に変えてくれます。
7時半、OMOダイニングで朝食をいただきます。昨夜遅くまで飲んだり食べたりしていたのに、数々の料理が並んでいるのを見ると、俄然食欲がわいてきます。かつおの漬け丼から始まり、目の前で仕上げてくれるゆず香るフレンチトースト…、朝からどれだけ食べるのやら。
チェックアウトの前に、Go-KINJO Mapをチェックして、近くの干物店へおみやげを求めて出かけます。台風による急な天候悪化を考慮して、残念ながら早めのチェックアウトです。OMOベースで更におみやげを求め、土佐犬との記念撮影を終えて、OMO7高知を後にしました。
友人の「OMOへ泊ってみたい」の一言が、旅の計画のスタートでした。行先を絞り込んでいた時「高知県に行ったことがない」と、ポロリ。ならば「OMO7高知へ行くほかない」と決め、二人のスケジュールを調整し予約を進めました。観光におみやげは、高知城、はりまや橋、ひろめ市場、よさこい情報交流館、桂浜、坂本龍馬像、牧野植物園…などなど、あれやこれや事前にチェックしていましたが、台風10号が迫ってきたため、何もかもカット。
2日目はもっと天候に左右されるだろうなと残念な気持ちでチェックインしましたが、名物料理は堪能できる、土佐文化にふれられる、トサノユで牧野植物園も感じられ、地元のおみやげまで…OMO7高知で完結です!友人共々大満足の旅となりました。
OMO7高知(おも) by 星野リゾート
住所:高知県高知市九反田9-15
時間:チェックイン 15:00~、チェックアウト ~11:00
予約電話番号:050-3134-8095(9:30〜18:00)
OMO7高知(おも) by 星野リゾート
Text:都志リサ