浄瑠璃寺は京都と奈良の府県境である京都南山城(みなみやましろ)の里に佇む名刹です。小さな山門をくぐると、そこには東に薬師如来さまを祀る三重塔が、西には九体の阿弥陀如来さまを祀る本堂が大きな苑池(えんち)を囲むように建つ浄土式庭園の境内が広がっており、四季折々に咲く草花がまさに極楽浄土を思わせます。
創建から約千年近い歴史を刻むこのお寺に生まれ、この里で育ったご住職の佐伯功勝氏が、ガイドブックや参拝の栞(しおり)では触れられていない浄瑠璃寺の隠された魅力や石仏の里と呼ばれるこの地の魅力を、多くの写真と共に様々な角度から綴られています。
[2023年7月12日発行/ 7月18日より書店にて順次発売開始です。なお、2023年7月8日~9月3日まで奈良国立博物館では、浄瑠璃寺の本尊である九体阿弥陀如来像の修理完成を記念して「聖地 南山城 ―奈良と京都を結ぶ祈りの至宝― 特別展」が開催されており、会場でもこの書籍が販売されています。]
著者について
浄瑠璃寺住職
佐伯 功勝(さえきこうしょう)
昭和36(1961)年生まれ。昭和53(1978)年本山大和西大寺にて得度。昭和58(1983)年佛教大学文学部仏教学科卒業。同年より浄瑠璃寺の寺務と地元福祉作業所の非常勤職員を約10年間兼職。昭和62(1987)年西大寺にて四度加行成満。翌年伝宝潅頂入檀。平成8(1996)年より浄瑠璃寺副住職。平成28(2016)年より住職。現在に至る。