京都に女王と呼ばれた作家がいた 『京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男』

著者  花房 観音
定価  1,500円(税抜)
発行  2020年7月

「京都で人が殺されていないところはない」
京都に住み、京都の女を描き続ける花房観音が描く、
京都に住み、京都を描き続けた、山村美紗の生涯。
今ではあたりまえの、ミステリアスな京都の町の面持ちは、山村美紗の小説とドラマ化された作品からきていると言っても過言ではありません。

1996年、日本で一番本が売れた年、帝国ホテルで執筆中に、ベストセラー作家・山村美紗が亡くなった。
次々にヒットを飛ばし、それでもまだ書きたくて、あふれ出るトリックに手が追い付かない。しかし、いくら売れても賞から見放されている。「賞がとりたい」その強烈な思いから解放されることなく逝った美紗はいま、菩提寺の京都東山・泉涌寺に眠る。墓石に書かれた「美」の一文字が、彼女の凄まじい人生を表す。

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